「クラウドバンクだけで配当生活は可能?」
「抽選方式でも投資できないって本当?」
「クラウドバンクで配当生活するのはリスクがある?」
ソーシャルレンディングの『クラウドバンク』で配当生活することを夢見て、ここにたどり着いた方が多いと思います。
クラウドバンクのファンドは、バラエティ豊か。
2013年のサービス開始から元本割れゼロの実績から、サービス運営の健全さがわかります。
ですが、クラウドバンクだけで配当生活ができるのかは疑問です。
リスクやトラブルを理解したうえでクラウドバンクを利用することをおすすめします。
本記事では、クラウドバンクに関する3つの項目について解説します。
クラウドバンクにまつわる疑問を解消してください!
クラウドバンク(Crowd Bank)
https://crowdbank.jp/
公式サイトクラウドバンクの評判
クラウドバンクで配当生活するにはいくら投資すればいい?
クラウドバンクでの配当生活が現実的なのかを知るために、クラウドバンク投資のみで「300万円」「500万円」「1,000万円」を稼ぐシミュレーションをしてみましょう。
シミュレーションを行ううえでの前提条件は以下に設定します。
- クラウドバンクの実績平均利回りは、5.80%(※2022年3月末時点)
- 運用期間は、1年間
上記の条件をもとに計算していきます。
実際には、クラウドバンクのファンドは運用期間にばらつきがあり、3ヵ月の短期運用ファンドから1年を超える長期運用のものまであります。
さらに外貨建てファンドの場合は、為替変動の影響も考慮しなければなりません。
今回は、あくまで日本円で投資することを想定し、単純計算で投資額をシミュレーションします。
300万円稼ぐにはいくら投資すればいい?
300万円を稼ぐことができれば居住エリアによっては最低限生活を送ることができるでしょう。
趣味程度にアルバイトをすれば、ほぼクラウドバンクで配当生活もできると思います。
300万円を5.80%で割ると、約5,172万円。(=3,000,000÷5.80÷100)
単純計算すると、1年で約5,172万円、1ヵ月あたり約431万円(=5,172万円÷12)の投資をすれば、1年で300万円を稼ぐことが可能です。
どのファンドに投資するのかも重要。クラウドバンクの外貨建てファンドであれば、為替レートの影響を受けて利益または損益が出ることもあります。
500万円稼ぐにはいくら投資すればいい?
500万円稼ぐことができれば、日本人の平均年収を超えてくるので、クラウドバンクだけで配当生活も夢ではありません。
クラウドバンクをはじめとするクラウドファンディング投資であれば、原則ほったらかし投資。
何もせずともお金が入ってくる状態を実現できます。
500万円を5.80%で割ると、約8,620万円。(=5,000,000÷5.80÷100)
1年で約8,620万円、1ヵ月あたり約718万円(=8,620万円÷12)を投資すれば、1年で500万円を稼ぐことができます。
クラウドバンクのファンドは、利回りが4%台後半から5%台がほとんど。
少しでも利回りが高いファンドに投資して、分配金を多く得たいところです。
1,000万円稼ぐにはいくら投資すればいい?
1,000万円の稼ぎは一般的にお金持ちの水準にもされるライン。
クラウドバンク配当生活で富裕層の仲間入りができます。
ただし、クラウドバンクで1,000万円を稼ぐだけの元手をもっているのであれば、クラウドバンクへの投資前の時点ですでにお金持ちでしょう。
1,000万円を5.80%で割ると、約1億7300万円。(=10,000,000÷5.80÷100)
1年で約1億7,300万円、1ヵ月あたり約1,441万円(=1億7,300万円÷12)を投資すれば、単純計算で1年で1,000万円を稼ぐことが可能です。
クラウドバンクでは、平均利回り5.80%よりも高い6%台のファンドがあります。
できれば、利回りが高いファンドに投資したいところです。
1,000万円を稼ぐためには、利回り・運用期間を考慮したり、外貨建てファンドや他サービスのファンドへ投資したりして、効率よく稼げるように工夫しましょう。
クラウドバンクの配当生活を阻むトラブルとは?
単純計算で配当生活の目途がたったとしても、実際に投資してみると想定外のトラブルに見舞われることも少なくありません。
SNSには、クラウドバンクの利用者から「ファンドに当たらない」「また早期償還」などの声が投稿されています。
クラウドバンクで配当生活をするうえで知っておきたい、トラブルを3つ紹介します。
それぞれの項目について解説します。
トラブル①クラウドバンクの抽選方式ファンドに当たらない
クラウドバンクのファンド募集は、ほとんどが先着方式。
直近10件のファンドは、すべて先着方式で募集されています。
先着方式ではクリック合戦になり、募集開始の直後に締め切り。
副業投資家にとってはなかなか時間をつくるのが難しいというのが現状ですよね。
そんななか利用者からのリクエストで抽選方式が導入されました。
ただし抽選方式のファンド数はまだまだ少ないです。
抽選方式では、応募が殺到して当選しない状況が続いています。
過去に募集された抽選方式のファンドを見てみると、当選倍率がかなり高いことが分かります。
太陽光発電ファンド第2284号 | 当選/応募人数 487 / 2,250名 【倍率:約4.6倍】 |
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中小企業支援型ローンファンド第939号 | 当選/応募人数 484 / 3,051名 【倍率:約6.3倍】 |
不動産担保型ローンファンド第687号 | 当選/応募人数 338 / 866名 【倍率:約2.6倍】 |
クラウドバンクでは、引き続き当選しづらい状況が続くと考えられます。
ファンドに投資できなければ、配当生活はできません。
クラウドバンクにこだわらず、他のサービスを併用したほうが効率よく投資できるでしょう。
トラブル②クラウドバンクのファンドが早期償還する
SNSにはクラウドバンクの利用者から「また早期償還だ」といった声が上がっています。
満期を迎える前に償還された場合、想定よりも配当金が少なくなります。
運用期間終了までほったらかしのつもりが、次の投資先を慌てて探すことになるかもしれません。
資金が返ってくるのが遅延するよりはもちろんよいですが、投資先がすぐに見つからなければ、配当生活が成り立たなくなることも考えられます。
SNSの投稿から、クラウドバンクではたびたび早期償還が発生していることが分かります。
複数のファンドに投資することで、早期償還によるリスクを軽減できるでしょう。
トラブル③クラウドバンクのファンドが遅延する
ククラウドバンクでは、2023年に再生可能エネルギーのファンドで償還遅延が発生しました。
【現在の状況について】
本債務者は、本件融資の担保であるバイオマス発電所の権利を有するSPCの持分を最終弁済日までに売却する計画であったものの、売却候補先との交渉等に時間を要しており、5月8日現在においても売却に至らず、本件融資の元本が返済できない状況にあります。
本債務者にて引き続き売却活動を行う一方で、本営業者においても、既に新たな売却候補先との面談及び交渉を行なっており、担保の売却による元本の回収に努めております。
また、本営業者は、連帯保証人に対して内容証明郵便にて返済の催促を行い、連帯保証人の代理弁護士と複数回面談を重ねて保証債務の履行を請求しておりますが、連帯保証人は連帯保証契約の無効を主張しています。
償還の遅延に関しまして|クラウドバンク 2023年5月8日 掲載
上記の償還遅延について、クラウドバンクは投資家にメールで状況報告をしているとのこと。
SNSでは、上記の償還遅延に関する投稿が見られます。
クラウドバンク償還遅延の件、連帯保証している企業のHPに連帯保証契約を締結した事実は一切ないとの説明が出ていた。
Twitter
しかしクラウドバンクの説明によると取締役議事録・印鑑証明・金銭消費貸借契約書が手元にあるという。
ここまでの書類があって否定できる理由がわからない(・・?)
クラウドバンク遅延ファンド…債務会社より極々わずかだか返却あり。連帯保証人の大手の聞いた事ある名前が沢山連なった合資会社か合併会社かしんないけど恥ずかしくないの?(苦笑) #クラウドバンク #いっぽんかえしてーー
Twitter
クラウドバンクのバイオマス発電案件、別の融資先ではあるが遅延が発生してるってマジか・・・
Twitter
やはりこの手の投資はリスクが結構あったりするのか。
行く末を見守ろう
今回の償還遅延は、該当ファンドに投資した方だけではなく、クラウドバンクの利用者、ソーシャルレンディングの利用者からも注目が集まっています。
再生可能エネルギーへの投資そのものにリスクを感じた方も少なくないようです。
クラウドバンクはやっぱり確定申告しなければいけない?
クラウドバンクに限らず、ソーシャルレンディングで一定金額以上の分配金を得た場合、確定申告が必要です。
分配金は、所得税・住民税の対象となる「雑所得」にあたります。
勤務先での年末調整とは別に雑所得の確定申告が必要になるため、注意が必要です。
クラウドバンクで分配金を得ている方は、以下の2点を確認しておきましょう。
基本的な2点について説明します。
分配金が20万円以下なら原則確定申告は不要
クラウドバンクで分配金を得ているからといって、必ずしも確定申告が必要であるとは限りません。
分配金が20万円以下の場合、確定申告は不要です。(※国税庁)
クラウドバンクで20万円を超える利益をあげようとすると、年間で約350万円程度(=200,000円÷5.80%÷100)を投資する必要があります。
つまり、クラウドバンクだけで確定申告が必要な額の利益を得るのは、比較的ハードルが高いのです。
ただし、分配金のほかに副業の収入や株投資の配当金、フリマの売り上げなどを得ている場合、合算して20万円を超えると確定申告が必要になります。
「給与以外の所得の合算が20万円以上の場合、確定申告が必要」と覚えておきましょう。
クラウドバンクのマイページから、「期間損益報告書」をダウンロードし、分配金、為替差損益などを確認しておきましょう。
ちなみに源泉徴収のない特定口座は存在しない
クラウドバンクの口座は証券口座ではないため、「特定口座」「一般口座」の区別はありません。
源泉徴収のない特別口座は存在せず、クラウドバンクの口座を源泉徴収のない口座に変更することも不可能です。
もちろんクラウドバンクの分配金は、所得税などは源泉徴収されます。
所得税法上、源泉徴収は避けられません。
源泉徴収額が知りたい方は、各ファンド詳細ページにある「投資収益シミュレーション」で確認してみましょう。
【Q&A】クラウドバンク配当生活のよくある質問
クラウドバンクでの配当生活に関する、よくある質問を紹介します。
3つの質問に回答していきます。
クラウドバンクにアプリはある?
クラウドバンクには、iOS版とAndroid版のアプリがあります。
どちらも利用者からの辛口コメントが多い点が気になります。
- ログインできない
- 通知が来ない
- 抽選方式で当選しない
- 先着方式は数秒で締め切りになる
クラウドバンクのアプリユーザーは、アプリに対して投資のしやすさやスムーズな投資を求めていることがわかります。
アップデートの頻度は年に5回程度。
サービス向上のために高頻度でアップデートしているものの、アプリのリリース当初から、良い口コミは見られません。
クラウドバンクのアプリはユーザーの期待に100%応えているとは言えませんが、投資方法の1つとしてアプリをダウンロードしておくのも選択肢の1つです。
ただし現在の使い勝手からすると、まずはクラウドバンク公式サイトから無料会員登録を済ませてからのほうがよさそうですね!
アプリ自体は無料でダウンロードできますので、今後のサービス向上を期待して試しに使ってみてはいかがでしょうか。
クラウドバンクでキャンペーンは開催される?
クラウドバンクでは2023年5月現在、「楽天ポイントキャンペーン」を実施しています。
新規登録者だけではなく、すでにクラウドバンクを利用している方も対象です。
楽天ポイントとクラウドバンクのIDを連携しておけば、以下の特典を受けられます。
特典対象者 | 特典内容 |
---|---|
①新規口座開設をした方 | もれなく500ポイントプレゼント ※口座開設完了後、30日以内に楽天ポイントとの連携を完了 |
②はじめてクラウドバンクのファンドに投資した方 | もれなく2,000ポイントプレゼント ※投資申請前に楽天ポイントとの連携を完了 |
③クラウドバンクで1つ以上投資中の方 | 1日1回の「マイページ」アクセスで1ポイントプレゼント ※運用準備中または運用中のファンドに1つ以上投資 |
④外貨建てファンドへ一定額以上を投資した方 | もれなく1,000ポイントプレゼント ※米ドル建てファンドに1,000米ドル以上を投資、 または豪ドル建てファンドに1,400豪ドル以上を投資 |
⑤外貨建てファンドへ2つ以上投資した方 | もれなく1,000ポイントプレゼント |
新規口座登録者向けだけではなく、すでにクラウドバンクで投資中の方にも楽天ポイントがもらえるのは嬉しいですよね。
楽天ポイントを投資に使うことはできませんが、買い物やサービスで利用できるのは魅力的。
配当+楽天ポイントで、より豊かな生活が送りましょう。
また本サイトではソーシャルレンディングのキャンペーン情報を毎週リアルタイムで更新しています。
どうせならキャンペーンを利用してお得にスタートしましょう!
クラウドバンクはポンジスキームなの?
クラウドバンクでは、過去のトラブルから「ポンジスキームだ」と言われることがあります。
ポンジスキームとは、投資家から集めた資金を運用することを約束しておきながら、実際には投資家の資金を分配金にあてて、利益が上がっているように見せかける詐欺のことです。
クラウドバンクでは、平成28年にファンド内容と運用内容が異なるトラブルが発生しました。
クラウドバンク社は、平成28年1月から同年7月までの間、一部の資金募集において、関係会社が関与する不動産開発事業に対する融資に関して、ウェブサイトに広告を掲載し、投資を募っていた。
ウェブサイトにおいて行った広告の中では、クラウドバンク匿名組合の融資先は不動産を実際に取得するSPC(以下「不動産取得SPC」という。)であること及び、融資の形態は、劣後特約付金銭消費貸借契約(以下「メザニンローン」という。)であることを説明していた。
しかし、実際には、クラウドバンク匿名組合は、不動産開発事業に投資を行う「甲事業会社」に融資を行い、甲事業会社が不動産取得SPCにメザニンローンとして4億6000万円を融資していた。さらに、不動産取得SPCを営業者とする匿名組合に対して、1億7950万円の出資(以下「本匿名組合出資」という。)を行なっていた。
加えて、クラウドバンク社は、ウェブサイト上で上記不動産開発事業のリスク説明において事実と異なる表記をしていた。
引用:https://fintenna.jp/3117/
この事案では、当初の募集内容と実際の用途が異なっていたものの、ファンドを運用して利益をあげていたため、ポンジスキームにはあたりません。
本当に詐欺・ポンジスキームであった場合、クラウドバンクのサービスが続くことはなかったでしょう。
現在のファンドの人気ぶりから、クラウドバンクの運営自体に大きな不安はないと言えます。
とは言え、「クラウドバンクは100%絶対に安全」とは言い切れません。
どの事業者を利用する際も、リスクを考慮して投資することが大切です。
クラウドバンクで配当生活しよう|まとめ
クラウドバンクで配当生活するためには、利回りや運用期間、ファンドの種類などを考え、効率よく投資できるように工夫することが大切です。
クラウドバンクのファンドは人気が高く、抽選方式でもなかなか当選できません。
クラウドバンク以外のサービスを併用することで、継続した投資とリスクの分散ができます。
クラウドバンクはおすすめのサービスです。
しかし、現状では多くの方がクラウドバンクだけで配当生活をするのは難しいでしょう。
当サイトでは、不動産クラウドファンディング、ソーシャルレンディングの各事業者について解説しています。
配当生活の夢を叶えるために、各事業者を比較することをおすすめします。
まだクラウドバンクに登録していない方は、楽天ポイントキャンペーンを実施している今のうちに登録を済ませておきましょう。
クラウドバンク(Crowd Bank)
https://crowdbank.jp/
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